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2016年5月18日水曜日

高原穿鑿の譬え

法華経法師品第十に「高原穿鑿(せんしゃく)の譬え」というくだりがあります。
薬王。譬如有人。渇乏須水。於彼高原。穿鑿求之。猶見乾土。知水尚遠。施功不已。
転見湿土。遂漸至泥。其心決定。知水必近。菩薩亦復如是。
水のない高原に井戸を掘るのは、現実の苦しみから逃れようという救いをもとめる努力の譬えです。
掘り初めのうちは、絶望感を感じますが、しだいに水気をたっぷり含んだ土にぶつかるのです。
この土こそ、真実の教え「法華経」なのです。
その「法華経」を得て、さらに掘りつづけていくことが、「菩薩行」にほかなりません。

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