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2010年7月26日月曜日

『悉く能く知らん』は、ことごとくよく知らないこと?

最近、いろいろあって、法華経をよく読誦しています。
妙法蓮華経 法師功徳品 第十九には、『xxx悉く能く知らん』というフレーズが13回で、『知らん』だけなら35回も出てきます。

・是の法華を持たん者は 香を聞いで悉く能く知らん
・無根及び非人を弁えざらん 香を聞いで悉く能く知らん
・銅器の盛れる所 香を聞いで悉く能く知らん
・波利質多樹 香を聞いで悉く能く知らん
・衆の宝華の荘厳せる 香を聞いで悉く能く知らん
・中にあって娯楽する 香を聞いで悉く能く知らん
・来往行坐臥する 香を聞いで悉く能く知らん
・周旋し遊戯する時 香を聞いで悉く能く知らん
・入禅出禅の者 香を聞いで悉く能く知らん
・初生及び退没 香を聞いで悉く能く知らん
・或は人の為に説法する 香を聞いで悉く能く知らん
・衆を愍んで説法したもう 香を聞いで悉く能く知らん
・法の如く修行する 香を聞いで悉く能く知らん

読誦していると、嫌になるほど、『知らん』『知らん』と連呼になり、そんなに知らないのかと思えてきて・・・。


実は、法華経に出てくる『知らん』は、現代語では『知るだろう』という意味になるのです!
つまり、『知らん』ということは、これから『知るだろう』ということなのですね。


ということで、漢文『悉能知』の訓読み『悉く能く知らん』は、現代語では『ことごとくよく知るだろう』です!

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